【DEXTsalon】JUN YASUI / Hotelier
経歴
大学卒業後、株式会社パレスホテルに入社し、宿泊部、宴会部、販売促進部などの様々な部署を経て、2009年パレスホテル東京建替の開業準備室チームの法人セールス担当として配属。12年パレスホテル東京開業時には、セールス&マーケティング部支配人、13年バンケット部長に就任。
2016年にパレスホテル箱根総支配人に就任。2019年には大阪開業準備室を立ち上げ、室長としてスタッフィングなどの運営を行い、2020年7月に「Zentis Osaka」総支配人としてホテルをオープンさせました。
「Encounters of a New Kind 感性が、深呼吸する場所」をコンセプトに、洗練されたデザインとサービスで国内外のゲストの感性に響く、上質で快適なホテルステイを提供しています。
ホテルマンになったきっかけ
ホテルマンを目指すようになったのは、小さい頃からの環境かと思います。
両親は人を家に集めるのが好きだったので、常にお客様が家にいて、一緒に食事をしたり、両親がもてなしているところをよく見ていました。(お客さんも楽しんでいた様子が記憶に残っています)
また、家族旅行でホテルに行った際に、食事などのタイミングでホテルマンの立ち振る舞いを自然と感じる機会もありました。
学生時代にはバブル期を経験し、出身地が渋谷ということもあり、土地柄からたくさんの情報とかっこいい大人達の姿を見て育つことができ、憧れを持っていました。
大学時代はバントをやっていたので、スーツを着たくないなという理由からホテル業を選んだ道でしたが、自分自身が商品として見られるこの職業に面白さを感じています。
Zentis Osaka
近年、デザイン系、民泊、更には異業種から参入されたホテルが増えてきましたが、パレスホテル東京はラグジュアリーホテルをメインとし、実績を作ってまいりました。
そんな中、日本の中で東京に次ぐ主要都市として挙げられる大阪で、改たなホテルブランドとしてオープンしたZentis Osaka。
大阪には手が届きやすいラグジュアリー空間があまりないなと感じていたことから、この大阪の地で、人と出会うことや、空間に身を置くことで新しいアイデアや新しい自分を見つけられるようなホテルにしたいということから、「Encounters of a New Kind 感性が、深呼吸する場所」のコンセプトを決めました。
主役はあくまでも「ゲスト」。
街に来て、街のホテルに泊まり、ゆったりと普段の素のままでくつろげる空間を提供したいと思っています。
仕事に対する思い
ホテルのサービスは形に残りません。
ただ、日常にはない価値を提供し喜んで頂き、思い出や豊かさ、潤いを与えられるのがホテルではないかと思っております。
そこにしかない瞬間に価値を提供するためには、「気が遣える」ことが大事。
様々な方に合わせられるよう、常に、心持ち、精神面、体のメンテナンスも同じトーンでフラットにいること。構えないように意識しています。
気が遣え、尚且つゲストに可愛がられ続けられるのはなかなか難しい事です。
ホテル業は感情の仕事。
相手の立場に立って、真剣に向き合う。全てのゲストを大切にしていこうというところを後輩にも伝えています。
また、パレスホテル東京は国賓の方々にも使用していただく機会もございます。
そのような方々をお迎えできるのは、基本があってこそだと思います。
日本は構える文化でもあり、食べ方や歩き方をはじめ基本の型が存在します。
基本的な型を学んでから、着崩すようにすることで、敷居を低く街のサロンのような雰囲気で使ってもらえるように心がけています。
経験
ホテル業界に踏み込んでから、それまでに体験や経験してきたことが、プラスの要素になっていると感じます。
小さいころに両親が人を集めて食事していたこと、また学生時代に世界中バックパッカーとしてその土地の空間や人、香りを感じたことが、今のホテル業としてのコミュニケーションや気遣いなどに繋がっているのかもしれません。
ホテルは思い出の場所となり、ドラマが生まれるのでとても楽しいです。
エチケットケア
ホテルマンとしていえるのは相手に不快感を与えないこと。
ゲストが滞在しやすくするために、その場を崩すようなことをホテル側はしてはなりません。
いかに自分を客観視できるかが大切で、特に「姿勢」を意識しています。
爪や髪の毛など、グルーミングをすることはもちろん基本で大切ですが、人に見られることが商売であるホテルマンは、立ち姿や振る舞いには人一倍気を付けています。
DEXTについて
ホテルマンは基本フレグランスを付けませんが、DEXTのように自然なものをイメージされた香り付けは、ナチュラルさが引き立てられており気に入っています。
大人の男性が持つ素材感や押しつけがましさがなく、機能性も備わっていて、デザインもよく、大人な男性が持つべきアイテムに感じました。
理想の男性像
自然体で構えずに世の中のためにチャレンジをしている人はかっこいいと感じます。
特に、1960年代に憧れがあり、ホテルの定期イベント「Salon de Zentis」でお世話になっている音楽プロデューサーの立川直樹さんは大好きです。
ナチュラルで常に好奇心があり、世の中に反発しつつも色々な世界の中で生きてきた経験から、自分を強調し押し出すのではなく、相手に合わせられる礼儀正しい不良性を持っている人って、自分らしい生き方を持っていて素敵だなと。
今後の展望
情報過多な時代ではありますが、その中でも本物を提供し続けたいと思っております。
変わらないものの価値、本質的な価値や空間を提供すればこの街になくてはならないブティックになるのではと。
この街のなかで「Zentis Osaka」って面白そう、なんだか感性が磨かれそう。と思ってもらえるような場所にしていきたいです。
Zentis Osaka
〒530-0004
大阪市北区堂島浜1‐4‐26
Tel(06)4796-0111
https://zentishotels.com/ja/osaka/